わがはじ!

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98年の巨人ファンが今、横浜を応援してしまう理由

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もうすっかり季節も変わり。あんだけ暑かった夏も過ぎ、気づけば上着を羽織らないと外も歩けない。寒い。秋は秋でも晩秋に近づく今日この頃。プロ野球ファンとしてはプレーオフが楽しみな季節になったということである。

 

これまで当ブログではやれ「オタク」だ「変態」だとか、非社会的なことをうだうだ書いては来たが、これでも僕は一応野球ファンである。むしろ小学校から高校までは真面目に野球を続けていた。最近では、普段の素行から「信じられない」というお声もいただく事が増えたが、本当である。女装してたって野球やるのだ。

 

ということで、今日は10/10にセ・リーグCSで巨人を破り、広島との最終決戦を迎える横浜DeNAベイスターズをなんだか応援してしまっているノスタルジックなプロ野球ファンの語り。ただただ、本当に思い出を語ってるので、興味ない人はスルー頂ければ時間を無駄にせずに済むだろう。

 

・98年当時の巨人ファン、そして当時の横浜ベイ。

98年当時。僕は小学校高学年で野球を始めた。野球のルールは「ドカベン」と上で挙げた「実況パワフルプロ野球98開幕版」で把握。友達いないヤツが勝手に野球を覚えたというスタートである。

 

まだプロ野球中継も全盛のころで、シーズン中は毎日巨人戦がテレビでやっていた。そんなのをずーっと見てたら、そりゃ巨人ファンになるのは至極当然。3番・松井/4番・清原/5番・高橋由伸という、いわゆるMKT砲なんていう呼ばれ方をして、それぞれのHRに夢中になった。

 

しかしながら、90年代後半。こんなメンツがいるのに巨人は弱かった。清原含めた補強もなんだかチグハグ。チームのバランスも悪い。97年にシーズン4位、98年に3位、99年に2位、そしてようやく長嶋監督が背番号3を復活させた00年に優勝を果たす。当時は比較的、暗黒期なのである。

 

そんな98年の巨人ファンにとって、当時の横浜は強かった。嫌になるほど強かった。権藤監督率いる強力打線はマシンガン打線なんて呼ばれ、3番の首位打者鈴木尚典、4番でセカンドを守れる外国人R・ローズを中心に石井琢朗波留敏夫佐伯貴弘など、もう切れ目がない。

 

投手陣を見れば、今年引退をする三浦大輔を筆頭に、斎藤隆野村弘樹川村丈夫、そして後に大リーグでも活躍する抑えの大魔神佐々木主和。蓋を開けてみれば、79勝56敗という圧倒的な成績。日本一も収めることになる。

 

いやぁ、このチームにどうやって勝つんだよ。と思ってたら、翌年99年には新人王を獲得する上原浩治、そして内野手で定着する二岡が加入、そして00年には高橋尚成、広島で主軸を打っていた江藤智も加わりなんとかシーズン優勝、日本一を果たす。

 

(中日嫌いな自分としては、シーズン優勝決定の中日戦は最高だった。0-4の9回裏、抑えのギャラードから江藤の同点満塁弾、そして二岡の二者連続サヨナラHRとかね。もうね)

 

横浜含めた他チームもそれぞれに強かった為、当時で言えばかなり巨人の優勝は嬉しかったし、おそらくここが僕の巨人ファンとしてのピークだったように思える。

 

その後、巨人の堀内政権や原一次政権、二次政権など見ている中で。マルティネスやペタジーニ、Tローズ、李といった雑な補強。投手陣でも豊田、河本、クルーン、杉内などほしいポイントやりたい放題。一気に巨人への愛が冷めると同時に、プロ野球も興味がなくなり、いつの間にか野球中継もしなくなっていた。

 

・今年の横浜を見ていると、野球が久々に楽しく思えた

そんな中。今年初夏に、生まれて初めて横浜スタジアムベイスターズの試合を見た。交流戦でロッテとの対戦。先発の山口がやけに調子よく、完封勝ち。打線も筒香始め爆発。二けた得点、シャットアウト勝ちという圧倒的な内容だった。

 

それ以上に、ファンの空気感に飲まれた。特段、横浜を応援していたわけではなかったが、スタジアムにいると横浜が好きになる。なんだか「よくわからないけど野球場に観戦に来たらハマっちゃいました♡」みたいなにわかアイドルぽい感じがして嫌だったのだけど、その感情すら理解できる。ビールがうまいからなのか、駅から近いからなのか。理由はともかく、一体感が凄い。他球団では味わえない感じを受けた。

 

そんな中、昨日のCSファーストステージ、最終戦。アウェーでシーズン順位格上の巨人相手に息も詰まるような熱戦。11回表に勝ち越し、そして山崎康晃が阿部慎之助を相手に試合を締めるという熱い展開だった。

 

そう、強い横浜を見てると、個人的に僕が野球を本当に好きだった頃がよみがえるのである。しかも今や、巨人の監督はその圧倒的な横浜優勝の98年に大卒ルーキーだった高橋由伸。その「強い横浜」を自らの目で監督としてのルーキーイヤー実感することになるというのが、なんとも皮肉というかドラマティックである。

 

打線は当時ほどの厚みはないものの、中軸にロペス、そして筒香。更に昨晩は伏兵の嶺井が決めるなど意外性のある打線は相手にする方も嫌だろう。投手陣も粗削りながらこのCSで先発を果たした井納・今永・石田というラインナップに中継ぎの田中・三上という30歳以下の活躍が目覚ましい。そして抑えに君臨する山崎も24歳と、一度勢いづいたら広島戦も分からない。

 

久々にプロ野球、特にセ・リーグが面白いと感じるようになってきた。横浜が強くなることで、個人的に98年。一番僕自身が野球に熱中していた、その頃の記憶がなんだか強く蘇ってしまったのでこんな、ただの飲み屋みたいな会話を一人でしてしまった次第である。

 

サッカー最終予選もあったけれど、それより明日からのCSファイナルステージが楽しみだなぁとか。ようやくチャレンジャーとなったホークス対ファイターズのパ・リーグ含めてプロ野球にちょっと熱を上げてしまっている。