わがはじ!

めんどいオタクのブログ。同人誌もやってるよ。

「人生で好きなアルバムは何ですか」

ちょっとずつ更新が空いてしまってきた昨今。まぁ、誰に期待されているわけでもないので、まったり続けます。

 

今度、ひょんなことからDJをやらせていただくことになりました。日程は、5/25(日)秋葉原のBar Gartenでロック音楽イベントあるそうで。これまでの人生僕はDJなんかやったことないので、ひとまずCD垂れ流すだけになりそうです。

 

そんな素人なので、出番もしょっぱな17時から。ただ、とりあえずDJDT(DJ童貞)を捨てることにはなりますので、お暇な方は、お酒を飲みつつ筆おろしでも見に来ていただければ。

 

 そこで、一丁前にプロフィールなんかを出す事になったわけです。DJプロフィール。いよいよ俺も、DJとしてのプロフィールを書けるようになったか。これはモテるなとか思いつつ、淡々と死んだ目でタイピング。そんな中「好きなアルバム1枚挙げて下さい」という質問が。

 

手がとまりました。

 

なんていうか、好きな音楽アルバムひとつ。これは難しい質問だなと思ってしまったので、今回こんな駄文を書いてます。いやこれまでに、アルバム作品なんて、何枚聴いてるのかもわかんないわけで。そんな中での1枚。しかも、音楽アルバムって「私こう生きています」みたいな表明にもなりかねないような。

 

いや、そんなアーティストでもねえんだから、と自分でも思うんですが、いかんせん音楽を齧った人間にとっては、これは重大事なのです。飲みの席なんかで、音楽オタ同士が話し合ってしまった日には目も当てられません。

 

ということで、僕の1枚を選ぶついでに候補を数枚挙げてみるみたいな単純に好きなアルバム紹介記事です。ここまで書いて、自分で気付きました。音楽が好きな方で、次は何を聴こうかなみたいな感じで迷っている方は参考になれば。

 

※オールドに手を出すとキリがないので、2000年以降にしようと思います。

 

①Battles / Mirrored

Mirrored [解説・ボーナストラック付国内盤] (BRC174) Mirrored [解説・ボーナストラック付国内盤] (BRC174)
(2007/04/25)
バトルス

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2000年代のポストロックの最高峰と思ってます。70年代にプログレが登場した衝撃をそのまま21世紀に持ってきたと、そんな印象を受ける1枚です。しかも、このBattlesというバンド。このメジャーデビューの1枚出した後、ほぼフロントマンのタイヨンダイが脱退。初期メンバーの4人が本気で作ったのは、これが最後の作品となってしまいました。インスト系ポストロックという位置づけですが、「爽快な気持ち悪さ」という言葉がピッタリ合う作品で、好きな人はほんとに好き。珍味ではありますが、これは一度聞いてみてもいいのではと思います。

 

くるり / ワルツを踊れ

ワルツを踊れ Tanz Walzer ワルツを踊れ Tanz Walzer
(2007/06/27)
くるり

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ごめんなさい、日本のバンドなら1番くるりが好きなんです。その中から1枚を選ぶとするなら、ワルツを踊れになってしまうかなと。もはやバンドという枠組みを超えて、ウィーンまで行ってオケストラアレンジをふんだんに組み込んだ意欲作。当初はそれを聞いて「ロックじゃなくなったな・・」とか落ち込んだりもしましたが、楽曲を聴いたら一瞬で払拭されます。全曲に捻りがあるくるりらしいメロディワークかつ、根底に流れるフロイドを彷彿とさせるプログレ感。それでいながらポップというバランス感が完璧です。

 

サンボマスター / 僕と君のすべてをロックンロールと呼べ

僕と君の全てをロックンロールと呼べ 僕と君の全てをロックンロールと呼べ
(2006/04/12)
サンボマスター

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ゼロ年代という時代があり「日本語ロック」というジャンルみたいなものがありました。その中で、僕はこのアルバムをベストに推します。全部で18曲という気合の入った構成に加え、そのすべてに気合が入っていると実感させられる楽曲。バンドとしても3枚目の「勝負」とされるアルバムをここまで隙のない完璧なものに仕上げてきた事に当時は感動しました。当時の雑誌でフロントの山口さんが「俺たちを仏様にしてくれ」と言ってました。これだけ聴くと、わけ分からないこと言ってる感あふれますが、この1枚を聴くと納得してしまう。この世代に必要な1枚だったのではないかと今でも思います。

 

Sigur Ros / Med Sud I Eyrum Vid Spilum Endalaust

Med Sud I Eyrum Vid Spilum Endalaust Med Sud I Eyrum Vid Spilum Endalaust
(2008/06/11)
Sigur Ros

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MumKeaneらと同様、北欧/欧州オルタの筆頭として2000年当初より

知られていたシガーロスですが、このアルバムは圧巻でした。それまでその周辺のバンドは、ヨーロッパ特有の暗さというか、メランコリックな雰囲気を醸す作品が多く、それが魅力でした。ただ、この1枚はジャケットの様子そのままというか、一気に目が覚めるかのようなスタートは、まさに衝撃。それでいながら、これまでの繊細なストリングスや、メロディラインは維持し、北欧周辺のポストロック全般のイメージを新たな方向へ転換させた1枚とも言えるかと思います。朝、気持ちが重いときに特におススメです。

 

Tortoise / Beacons Of Ancestorship

Beacons Of Ancestorship Beacons Of Ancestorship
(2009/06/24)
トータス

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こちらはアメリカのインスト系オルタで知られるトータス、TNTなど代表作もありますが、その中でもこのアルバムは更に飛びぬけていいと思います。90年代のイメージでは、どちらかと言うと電子音楽のイメージが強かったですが、ここに来て生音というか楽器のグルーヴを前面に押し出した曲が増えてきて、セッションを楽しんでいるかのような雰囲気が出ています。非常にタイトなパーカッションとちょっとアンニュイなラインはインストでも十分におなか一杯になるクオリティなので、ゴリゴリのインストを聴いてみたい人には是非薦めたい作品です。

 

YMCK / FAMILY MUSIC

ファミリーミュージック ファミリーミュージック
(2004/11/03)
YMCK

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チップチューン界では最早おなじみYMCKですが、そのファーストアルバム。僕もチップチューンに触れたきっかけがこのアルバムでした。特にこのアルバムの価値は、ダンスチューンやクラブシーンというイメージが先行しがちなジャンルの中で、しっかりとジャズを取り入れているという点でした。本当に、8bitで展開されるベースラインがかっこいいったら。平坦になりがちなピコピコ音をここまでグルーヴ感を保ったまま扱えるということに驚きました。気付いたら10年経っているとは信じられない感ですが、今聴いても、あまりある新鮮さと質量に関心させられます。

 

とかとか、とりあえず6枚ほど挙げてみましたが、完全にオナニー記事ですね、書いてて楽しかったです。こういう形でレビューするのってどうしても好きなので、たまにやりたくなるんですが、そっとしておいて上げてください。それにしてもジャンルが偏ってますね・・・ひとまずは、この中からでも選ぼうかと思います。何か次の音楽を選ぶ一助にでもなればと。

 

ではまた。