この1月6日(金)から全国的に封切となった『傷物語』の劇場版三部作目『冷血篇』。早速だが、またもやTOHOシネマズ日本橋にて鑑賞してきた。昨年1月、公開当初は「完結まで1年がかりかよ・・・待てねえ・・・」とちょっとげんなりしつつ2016年の年初を迎えたわけだが、終わってしまえばあっという間。いやはや。光陰矢の如しというか、2作目って夏だったのに。というより、今現時点でもう2017年始という事実をうまく受け止められずにいるアラウンド三十路。まぁ、とりあえず公式情報はここから。
ということで、前回の『熱血篇』についてもここでレビューというか、声豚のぼやきを残したわけである。
個人的に「熱血篇」はいかんせんエロかった。自分でパンツ脱いで阿良々木君に渡す羽川さんとか、内臓抉られながらも阿良々木君にアドバイスを忘れない羽川さんとか、恋をしながらもそれを阿良々木君に伝えられずにドギマギする羽川さんとか、マジで最高。詰まるところ「堀江由衣ロマンポルノだ!」という角度から「熱血篇」を絶賛したわけである。それに対してごく一部黒猫同盟関連民からは「そのとおり!」という同意を頂いたりしたが、原作の「物語シリーズ」ファンからは、
「いやいやそういう話じゃねーからこれ」
「ちゃんと内容に触れろよ、話がわからねー」
などとというお叱りの声が届いた次第である。声豚の一人よがりな感想が原作ファンを不快な気持ちにさせてしまったとしたら誠に申し訳ない。今度は改めてストーリー性に根付いたアニメ映画のしっかりとした感想を、という反省もタイトルですでに流れてしまっている。
いや、見た人ならわかるでしょ・・・というよりむしろ先に謝る。ごめんなさい。今回も鑑賞の結果、真面目なレビューは書けそうにない。話も好きだし、映画としての展開もグロを躊躇なく表現し、キスショットの悲哀を余すところなく曝け出した作風も悪くない。しかしながら、それ以上に、羽川翼が、そして堀江由衣女史が好きだった。いや、エロかった。てかむしろそのファン層を殺しに来てるだろシャフトよ!!と憤りすら覚える。
こっからはちゃんとしたレビューじゃないと怒る人は見ないでね。たぶんもう完全にリビドーでしかない感想を僕は書くことになるだろう。こんな文章書いてるが、小生、意外と怒られると引きずるタイプなのである。最低1日はしょんぼりする。3連休明けたら会社に行けなくなってしまう。年始のあいさつ回りも滞ってしまう。なのでそっと社会不適合者を見る目で、温かく見守ってほしい。
・生まれて映画館で初めて「ドゥフフフwww」って言った
言うよね。あんなん言うよね。前回の2作目、上記にも記したが「堀江由衣ロマンポルノ」という新しい概念の作品だ、と言い切った。それに対して今回はどうだろうか。もういっそ「堀江由衣ポルノ」でいいと思う。こんなん円盤はよ買って、シコに使うわ。使えるわ。
ネタバレなんかも含むが、原作がすで世に出ているので気にしないことにする。以下読むか読まないかは自己判断でお願いしたい。
本作の肝はなんといってもトレーラーにもある通り、阿良々木VSキスショットという戦いとなる。眷属である阿良々木が主人に戦いを挑むわけだが、その過程に羽川翼の存在が不可欠なわけだ。前作まで、阿良々木はキスショットの四肢を集め、彼女を助けることが主眼となっていたが、今回完全体となったキスショットは食事の名目で人を喰らうようになる。その姿を見た阿良々木君は「なんてものを助けてしまったのだ」という自らの軽率さに苦悶をする。死んで責任を取ろうとする阿良々木に対して生きて、主人であるキスショットを倒せと羽川翼が説得をするのである。
で、問題のその説得のシーンだが、いやぁ、またやりやがったよね。
「ハートアンダーブレードさんに勝つ為、私が何かできることはある?」密室で阿良々木に提案する羽川さん。案の定なのだけど「おっぱいを揉みたい」と返す阿良々木。CV堀江由衣女史のキャラの胸を揉む。なかなかにメタ的というか多元レイヤー的な興奮ではあるものの、その時点で前のめりになる。色んな意味で。
そして、とうとう表現は僕らの想像の域をゆうゆうと超えていく。そのシーンのオチだけ言ってしまおう。阿良々木のヘタレが功を奏して、結局胸部には触れずに終わるのだ。しかし、触れずに終わるシーンに何をあんだけの時間をかけ、そして恥じらう堀江女史演じる羽川さんの艶めかしい素敵描写が必要なのだろうか。おい、シャフトよ、新房よ、完全に性癖だろう、ごちそうさまです、ありがとうございました、なのである。
それでいて、だ。触れないだけならまだしも、阿良々木は羽川に言葉責めをする。しかもリピートアフターミー系のヤツ。「いやらしいおっぱいを揉んでください」的文章(見ながらめっちゃ興奮してたのでセリフが覚えきれてない)を神谷氏が繰り返せと言い、羽川つまり堀江女史に言わせるのである。マジかー、ただのAVやんこんなん。これ高校時代に見たら完全に色んなものが終わってたな。とふと昇天しそうになる。
・映画としての良し悪しとか以前に、ワンシーンに持ってかれた
そろそろお気づきの事かと思われるが、筆者にはもう本作を評価する資格がないのである。あれをやられたら、思考回路はショート寸前どころか、早くトイレに行かせてくれという話である。先も言ったが、映画としては血みどろで激しい戦闘シーンも良い、評価すべき点も多くある。ただ、どこか1時間ちょっと通してマンネリ感というか、展開のだるさを覚えるのは、すべて上記お色気シーンが過剰にしっかりと作りこまれているからではないかと思ってしまう。
いや、もしかしたら僕だけがそのシーンに固執してしまい、それ以外の描写をしっかりと鑑賞出来ていないだけなのかもしれない。もう、完全に前頭葉も羽川氏の解像度処理にクロック数全ぶっこみで、他パートの処理が追い付いていない気もする。と、ここで書きながら気づいたが、なるほどシャフトよ。お色気シーンに見とれて「あれ、よく覚えてない。もう一回いくか」というアホなユーザーを釣ろうっていう作戦か・・・クソ・・・完全に掛かってるじゃねえか。
まぁ、たぶんきっと違うとは思うんだけど、とかく羽川翼は今回も最高な仕上がりではあった。もうエロい、カワイイ、最強。『傷物語』レビューで全然キスショットの話題出ないのが自分でも「ほんとに最低だな」と感じるけど、この文章自体脳みそから自動生成されているものである為、抑える術を知らずにいる。というより映画見てて口と股間抑えながら「ドゥフフフwwww」なんて昨今、上野オークラ劇場でも出来ない体験である。
この文章を読んでもし「あ、見に行ってみよう」と思ったなら、あなたはちょっと人とは違った価値観を持って生きていることを自覚したほうがいいのかもしれない。だって僕映画の話、ほとんどしてない。
なので個人的におススメしたいのはやはり黒猫同盟民だろう。確実に楽しめるし、あわよくば楽しむ余裕すら失うかもしれない。実際僕は失った。現在『魔法使いプリキュア』にて絶賛中学1年生担当中の堀江氏が、こんなこと言ってくれるなんて・・・そういう感動が出来る方は絶対に見にいった方が良い。と、ごく一部の人におススメしつつ終わりたい。なんか新年早々、下ネタばっかですみません。