わがはじ!

めんどいオタクのブログ。同人誌もやってるよ。

堀江由衣がプリキュアを演じる事について(前編)

今年も早いもので、気がつけばいわゆるニチアサと呼ばれる時間帯の戦隊ヒーロー・プリキュア改変時期となっていた。特に今日はプリキュアの新シリーズ「魔法使いプリキュア!」がスタート。シリーズ13作目、11代目の新プリキュアである。

asahi.co.jp

 

今朝8:30には全国津々浦々、うら若き女児たちと目の死んだ社会人が熱狂していたことだろう。更に今回は、メインヒロインのうちの一人「リコ」にあの、堀江由衣氏を起用しているのである。彼女をファミマ店員教則ビデオ時代からチェキラしてる僕としては、これは黙っていられないということでこの文章を書き始めている。「あ、そういう声豚のキモイ自分語りは私には向かない」と思ったらヤフーきっずに飛んで「カリビアンコム」でも検索かければいいと思う。クソが。

kids.yahoo.co.jp

 

早速実際にあった事を書くが、先述したように死んだ目の社会人である僕も、本日8:30から熱狂していた。というより、ブロリーに首絞められてる時のべジータの声みたいなノイズを垂れ流しながら、テレビの前に正座をして30分過ごした。萌えすぎると声豚はブヒブヒ言わない、堀川りょうの死にそうな声を出す。新鮮な発見であった。

 

何をお前はアラサーにもなって女児向けアニメにそんな精神疾患みたいなリアクションをしているんだ、という脳内叱責に対して勝手に弁解するけども「リコ」は黒髪ロングの魔法使い。そしてメインヒロインの「朝日奈みらい」は金髪元気っ子ビジュアルである。そうくれば恐らくリコはクールでちょっと意識の高い女の子、みらいに対して「あなた、プリキュアとしての意識が」とかちょっとつっけんどんに言いそう、多分打ち解けるのは3週目くらいかなと勝手にキャラ解析をしていたのだけれど、開始5分で箒ごと落ちるリコ氏。「いたたたた」と堀江氏。その時点で「古典的ドジっ娘魔法使い」フラグ決定であり、安易な理性なんかぶっ飛ぶでしょうと。

 

ここまで説明しても「この子、大丈夫かしら」と心配そうな実家の親の顔が浮かぶのでまずは僕が堀江女史にのめり込んだ経緯を簡単に振り返って情緒を安定させたい。もともと僕がオタクになったのは、中学時代の野球部にいた友人の影響だ。全てにつけて上から目線のヤツで、まさにああいえばこういう。なんていうか嫌なヤツだった。そいつから「お前、中学生にもなって声優ラジオも聞いてないの?」と煽られたのである。負けず嫌いだった僕は1週間で当時文化放送でやっていた粗方のアニラジを聴きとおし、翌週には声優の名前で山手線ゲームが出来るまでに仕上げていった。人間「負けず嫌い」というのが災いする事もあるのだなと今になって実感している。また僕を「日の出を見にいくぞ」と騙し、最初にコミケに連れて行ったのもその友人であり、もう早10年。僕が毎年同人誌を泣きながら発刊するのをよそ目に、気付けばそいつはコミケに来なくなっていた。「いや、別にいいかなって」マジか。お前に頼まれて「あいすとちょこ」数回並んでやったじゃんか。なんだか一方的に姥捨て山に捨てられた気分である。

 

まぁ、それは置いておいて。アニラジを聴き潰してたときにハマってしまったのが言うまでもなく「堀江由衣の天使のたまご」である。数ある番組の中でも、どこか透明性のあるその御声に惹かれていたのは間違いない。またタイミングが悪い事に、徐々に深夜アニメを観始めた僕は「関西弁の女の子を好きになる」という関東圏の中学生なら誰でも通った麻疹を患っていたのである。当然「あずまんが大王」もそうなのだけど、僕は「陸上防衛隊まおちゃん」という一歩時代を先いく赤松キャラデザのロリアニメにガチハマリ。その中のサブキャラ「丸山シルヴィア」を演じる堀江氏に人生初の「萌え」というモノを喰らったのである。そんな膝の傷もあり「声優を選んで作品を見る」というスキルを覚えるようになった。

 

丸山シルヴィア - Google 検索

今見てもかわいい。

 

その結果、僕は堀江氏の音楽アルバム・DVDは全て買いあさり、ライブツアーも過去に3度。僕の夢に数回出演。個人的に僕が結婚したい女性声優アワード6年連続受賞など輝かしい経歴を辿っている。彼女のせいで、特に用事もないのに四谷文化放送の周りをうろつくなど、不審者行為をすることにもなるのだが、それはまた別の話。ただ、年齢を重ねる中で次第にアニメ作品や声優の台頭・アニラジ文化に追いつけなくなり、徐々にその熱も冷めていく。もう正直、麻疹も卒業かなとほくそ笑みながら思っていた。

 

そこで出会ってしまったのが「化物語」である。案外普通な再勃起なので恐縮ではあるのだけど彼女演じる羽川翼に惚れたし、その羽川翼メインの「猫物語」では久々にアニメで号泣した。あぁ、すごいなぁって普通に思った。堀江氏の魅力がこんなにもストレートに伝わってくるキャラも過去含めなかなかないし、これぞハマリ役だ。と直感するに至った。次第に楽曲を聴きなおしたり、トッキュウジャーを観ていたこともあって徐々に再熱。余談だが、ワゴンさんは男児の性教育上めちゃくちゃ悪影響だろうし、堀江由衣CVの女性型アンドロイドで興奮するっていう宿業はなかなか背負えた業ではない。今のこの時代に生まれたからこそ背負えるものだ。是非、今の幼稚園児には日本を背負って勃って欲しい次第である。まぁ、最後のが言いたかっただけなのだけど、この溜まっていた余熱がプリキュア起用で爆発したということである。

 

ここまで長々と書いてしまったのも理由がある。堀江氏にここまでの熱を傾けるのは、今のアイドル声優の推しとは一味違う意味合いがあったからだ。彼女に萌えを教わった2000年初頭。これまでブログでも書いている通り、まだ「オタク」という文化は、クラスメイトから石を投げられる文化だった。今でもそうだ!!と声を張る人がいるかもしれないが、mixiすらない世界である。オタク話が出来るのは本当に信じられる友人のみだ。もし自分がオタクとバレたら、今のコミュニティにいられるかも分からない。そんな村八分と背中合わせ、隠れキリシタンよろしくな世界の中における推し声優がどのような存在であるか、想像してみて欲しい。まさにマグダラのマリア、は言いすぎかも知れないが各人にとってのジャンヌダルク的存在であったというのは確かであろう。その時の火が消えきらず、社会人の今になって女児アニメで再燃というのも、なんという因果であろうか。こんな面倒な事を考えてプリキュアを視聴している人間が実際いるのである。気持ち悪い。

 

そして、今回タイトルに「前編」とついている通りこの記事も続く。前々回の日本語ヒップホップ並みに語る必要がある。需要があるかどうかは最早関係ない。ていうか多分ない。次回はご想像の通り、今回まるで語っていない「プリキュア」の方についてである。僕は完全に社会人になってから、このニチアサというカルチャーに触れた為、後発組であることは間違いない。また色んな友人に怒られる気がすごいする。ただ、熱があるということは文章にせねばならないということだと信じて、色々な方面から見限られる気がするけれども、こんな読みにくいブログ続けていきます。よろしくね。