わがはじ!

めんどいオタクのブログ。同人誌もやってるよ。

「上坂すみれのノーフューチャーダイアリー2019」で再確認した異常性と安心感

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2.10 革命的ブロードウェイ主義者来襲に怪しく光る神奈川県民ホール


そろそろ僕も大人なので、ちゃんとページのHTMLとか弄ってヘッダから既刊紹介ページに飛べるようにしてみた。さすが、超エライ、サイバーエクスペリメンツ(適当)。

 

ていうかこれまで数年間、当ブログこそ同人活動の旗艦宣伝ページのはずなのに、どこにも委託先のリンクや既刊紹介ページのURLすら貼ってなかったのね・・・「え?同人誌なんて作ってたの?オタクじゃないと思ってたのに!気持ち悪い!!」という人はこれを機会に覗いてみてください。

 

ということでそろそろ本題。時間けっこう経過しちゃったのだけど、いよいよ今週ツアーファイナルを迎える「上坂すみれのノーフューチャーダイアリー2019」その初日、神奈川公演行ってきたよ、っていうレポートである。

 

上坂すみれファン宣言から2年

以前、このブログで高らかに「僕は上坂すみれのファンになる」そう宣言したのも最早懐かしい。思い返せば2016年12月にまで遡る。

www.wagahaji.com

 

声優アイドルとしてカテゴライズしにくいその独創性と、プロレタリアート階級労働者を労いながら搾取するというダブスタ余裕な芸風に惹かれ、このような記事を書いた次第である。しかしながら、人間、その熱量はそこまで続かないものだ。毎日忙しいしね。

 

音源などは手に入るだけ入手してみた。しかしながら、確実に僕自身イベントに足を運ぶかと言えばそこまででもなく、この今日に至るまでの間実際に彼女のパフォーマンスを見られたのは、その年明けにあった「KING SUPER LIVE 2017 TRINITY」と2年間の「アニサマ」のみ。彼女が本音ベースで暴れる現場を見ていないという意味では、現場参加は実質ゼロと言っていいだろう。

 

え、フェス行っといて参加なしとか・・・そこまで厳しい基準を敷かなくても・・・ファンの基準を一様に縛るんじゃない・・・昨今ツイッターで横行する「好きっていう気持ちに形ってないやん?」みたいな反応が既に脳内に響いている気がするが、上坂すみれの現場というものは、やはりそんなものではない。既に2月10日に神奈川県民大ホールにて行われたツアー初日を見て確信した。

 

・「いや、だって話す人いないし」

冒頭、久々の単独イベントということで、ここ数年の大きいイベントの話題になり早速出てきたのがこの言葉だ。一般人が聞いても「確実にこの発言、業界において絶対得にならないだろうな」と直感するようなことを平気で吐き出す。上段で「参加現場は実質ゼロ」と書いた心因はここにあるし、それこそが上坂すみれのMCが一級品である証左と言える。

 

まだまだ続く。神奈川県民大ホールの形状を把握次第「これは関係者席がない会場ですね・・・最高じゃないか」とか確実に発言のタガを自ら外しに行ったり、グッズ紹介の場面で「このグッズあげます、じゃあこの中で職質された回数が多かった人」とか「あの、あそこ髪染めてる、バカっぽい人」と観客を指さす始末。

 

また、でんぱ組.incの話題の際は「自分がアイドルユニットを組むなら」という話に。「私ならガンダムとATと組んだりするんですかね。でも、声グラ表紙とか載るとサイズ比がおかしくなっちゃいますね」いや、そもそも、ロボとアイドルユニット組むって前提をナチュラルに持ち出しすぎて、観客もその超展開にスグにはついていけてない。なんならAT(アーマードトルーパー)を解説なしで話にぶち込むなど、さっきまで新規ファンを歓迎していた割には、ボトムズ履修前提のエグイ対応である。

 

更に、公演中すでに飲酒願望丸出しで、水を飲む際には客と「乾杯!」と叫ぶ。今回の筆頭アンセム『よっぱらっぴ☆』では客の「S・A・K・E」コールと共に歌う。掟ポルシェ作曲の『チチキトクスグカエレ』では、掟氏のパフォーマンスをオマージュ、包丁を振り回しステージ上でキャベツの千切りをしながらの熱唱。本当なんなんだこのアイドルは。

 

久々の現場ながら、やはり他では見られないモノが見られた気がする。

 

・友達にはなりたくない、けど応援はしたい

そして、何より特筆すべきは生バンド演奏である。今回ツアーのメインアルバム『ノーフューチャーバカンス』について、個人的な感想を言えばこれまで以上の雑多さを感じていた。当然、曲の提供者や参加アーティストが異なっていたりと、上坂すみれらしいバラエティに富んだアルバムなのだが、逆にとっちらかった印象も拭えなかった。

 

しかし、ライブでは生バンドが一貫して演奏をするため、アルバムの各曲も驚くほどまとまりのある「楽曲群」として聴くことが出来た。なんなら、このライブを経てアルバムの完成形を見た思いである。

 

そんな大満足の演奏と同時に、上記の通り上坂すみれが破天荒なことをしゃべり続ける。¥9,999で壺をファンに売りつけたりする。正直、わけがわからない。ただ、楽しくないはずもないのだ。2016年年末以来のこの高まり、少し冷めていた自分に再度熱が入ってしまい、気づけば、とうとうファンクラブ(コルホーズの玉ねぎ畑)にも加入してしまった・・・。

 

そして、上坂すみれのファンになった、とオタク友人らに言えば「え、すみぺ?本気?(笑)」という反応が8割である。いや、確実にその反応で正しい。これまでの文章を見れば分かってもらえるだろう。ただ、やはりツアーレポをここに書こうと思ったのも、好みの差は(激しく)あれど、僕以外や古参の革ブロ以外でも「上坂すみれの現場、面白いかも」と感じる人がいると確信したからだ。

 

上記の異常な発言を見ていると、なんていうか。友達にはなりたくない。でも、なんか応援はしたい。個人的にはそんな感じ。ただ案外、僕にとっては声優アイドルとの距離感として、大正解なのだと感じる。

 

この週末。3/9(土)には埼玉の大宮ソニックシティ大ホールにてツアーファイナルが行われる。コル玉の一員となった僕も勇んで参加したかったものの、会社ゴルフコンペ幹事という不可避かつ無慈悲なバッティング。ぜひ、参加される同志は楽しんでほしい。

 

僕自身、2016年の年末に両国で感じた「これは・・・何かがヤバい・・・」その感情を少しずつでもまた拡散出来たらとの思いでこのような文章を書いてしまった次第である。末席が何を言ったところで片腹痛いかもしれないが、それ以上に上坂すみれの現場は面白い。この事実だけはやはり当ブログでも残しておくべきだろう。

 

2.10神奈川大会において「団結、生産、反抑圧」のスローガン斉唱すら一瞬忘れかけた上坂すみれ代表。この4月には、あの清竜人作曲の新タイトル10thシングル『ボン♡キュッ♡ボンは彼のモノ♡』を引っ提げてくる。今年度もますます楽しみである。