わがはじ!

めんどいオタクのブログ。同人誌もやってるよ。

ギルティ始めて昇竜コマンドから人生を考えだすオタク

格ゲーにハマっている。自分でも多少驚くくらいハマっている。しばらくこのブログの更新頻度も下がっているが、確実のその一つの原因がこれだ。

 

先日、というか今年も最初の頃にこんな記事を書いた。家庭用格ゲーの世界大会「EVO」が日本で開催されたことを受け、あ、なんだか格ゲーやりたい。という熱量を文字にした内容だった。

www.wagahaji.com

 

もともと家に据え置きゲーム機などなく、そんな人間が突如PS4と周辺機器なんか一式揃えるには、多少ハードルが高かったわけで。取り急ぎ、中古のPS3アケコンを1万ほどで買い揃え「ま、すぐ飽きるっしょ」くらいのノリで『GUILTY GEAR Xrd REV2』にチャレンジ。型落ち機でもゲーセン稼働の最新タイトルが遊べるじゃん、くらいの動機だった気がする。

 

また持ちキャラ選択に関しても、性能など二の次。もともと「アルよ系中国っ子」フェチなのと、積極的なパンチラエフェクト。あと「そんなバンドが昔いたな」ってのを理由に、蔵土縁紗夢(くらうどべりじゃむ)を選んだわけである。

蔵土縁紗夢 - Google 検索

いや、確かに今見てもかわいいけどね。

 

・人の素性がさらされる格闘ゲームという罠

先の記事でも書いてはいるが、格闘ゲームは好きな方である。『スト2』は家庭用で初期からやっているし、アーケードでも様々なタイトルをプレイした。思えば、最後に多少のめりこんだのは『MELTY BLOOD』だろうか。原作『月姫』に人生を狂わされたこともあって、とりあえず手を付けてみたが。CPU対戦はそりゃクリアしたけども、結局コンボゲーのスピード感に付いていけずゲーセンでボコされ離れていった。

 

約10年ほどのブランクからの「出戻り」である。コマンドなんか覚えているものか、と思ったが、やはり一時期やりこんだ手の記憶は残っているもので。格ゲーにおいて基礎的な「波動・昇竜・竜巻」あたりのコマンドはそつなくこなせる。更に購入した『GUILTY GEAR Xrd REV2』では初心者向けのコンボ練習など手厚いカバーがなされており、なかなかに良心的だと感心していた。

 

というわけで、こんな感じで僕はPS3を買った際も一定の距離を保ちながら「あぁ、今の格ゲーってこういう感じなのね」と触れる程度のはずだった。仕事も、資格勉強も、同人誌作成もあるし、ハマったらマズい。絶対によくない。半ば決意を抱えながら遊んでいたわけだ。

 

しかしながら。案の定というか。淡々とこなすべきはずのコンボ練習がうまいこと決まらないとすげー悔しい。なんなら、CPUに負けるのすら憤怒している。あ、マズい。直感は危機を伝えていたけど、やはりそこはゲーム好きのいちオタク。気づけば、買ったその日に午前2時までプレイ。クソみたいに眠たい翌日、ため息交じりに出勤した。翌日の出勤すら後回しになるこの感覚を久々に味わってしまい、半年たった今でも後悔半分である。

 

・自分の「限界」を格ゲーから学ぶ

こうなってしまったら仕方ない。とりあえず自分の満足いくところまでは行こうと、最初僕に『GUILTY GEAR Xrd REV2』を勧めてくれた友人を倒す事を目標に練習を始めた。

 

実際に本作のプレイヤーは分かるかと思うが、非常にコンボの見た目が派手で爽快感があり、半面ゲームとしてのギミックも細かい。それぞれ特性を理解すればした分だけ、出来る事が増えるという仕様だ。僕がノリだけで選んだ紗夢に関しても、飛び道具はないが、派手な演出、そして高速で展開される連続技など、鍛えた分隙がなくなるという直球ながらテクニカルなキャラである。

 

そして彼女を代表する技に「竜刃(↓↘→+K)」「逆鱗(↓↙←+K)」「劔楼閣(→↓↘+K)」という三種の必殺技がある。この動画参照ね。

www.youtube.com

 

格ゲーファンなら言うまでもないが、まさに僕が上段で触れた「波動・竜巻・昇竜」コマンドの3つそのままである(キックだけど)そして、紗夢のこれら技は、3回までそれぞれ連続して放つ事が可能で、大きなダメージに繋がる重要な連携技だ。確かに連続して出すタイミングは結構シビアだが、コマンド自体は基礎中の基礎。逆を返すと、これくらいこなせないと「え?紗夢を使ってる意味ある?ww」みたいな妄想煽りを受けている気持ちになる。

 

そして、何が言いたいのかっていうと、昔から1P側(画面向かって左にいる状態)から出す「昇竜コマンド」(→↓↘+P)が苦手で仕方なかった事を思い出した。

 

これは「格ゲーにハマるか否か」の分水量的なポイントであり、ギターで言えば「Fコードが弾けるか」みたいな感覚だろうか。初心者が通る最初のヤマ、格ゲーにおいてはそれが「昇竜コマンド」と言える。これまで多少格ゲーを齧った身としては「ある程度の精度」そして「家のコントローラー」なら余裕で出せていた。

 

しかし、今回はアーケードコントローラーかつ確実な精度、それら条件下において、基礎が固まっていない自分の力量と技量に、今更十何年越しに本格的な悔しさを覚えたわけだ。

 

・人生と昇竜拳

ちょっと話は飛ぶし、嫌らしいのだけど。自分自身どちらかと言えば器用なほうだと自認している。スポーツゲーや格ゲーやら音ゲーなど、例えば全く触れたことのない同士で対戦すればある程度の確立で勝つ自信がある。また、その他スポーツや楽器も苦手意識はあまりない。

 

ただ却って、こういう性格というか変な自信と器用貧乏さが災いし、一定以上のレベルから先、深く突き詰める事がとことん苦手だとも感じる。まぁいいよね。趣味だし。他の時間がもったいないし。

 

確かに今年で齢30にもなる身としては、会社勤めも日々あって。資格の取得を目指し、ほかにやることもあるので、ひとつの事にのめり込むことをなるだけ抑え、手広く触れた方が賢いというものだ。正直そういう選択が間違っているとも思わない。

 

しかしながら。

 

ああ、劔楼閣(昇竜)が出ない。クソほど出ないのだ。リバでも、連携でも、エリアルでも。ここで欲しいところで出ない。関節の動かし方すら考える。第一関節だけ使って・・・いや、手のひらで押して、下に中指だけで引いた方が・・・というかこんな思考、対人や動く対CPU戦で出来るはずがない。そう考えているうちに、他の安全なコンボすら迷いが生じてくる・・・

 

今やYoutubeで様々な情報が確認できる時代である。こういうコンボがあるのか、なるほどなるほどと思う一方で、淡々と→↓↘+Kを繰り返す。あ、出た。出ない。出た。出ない。花占いか。この作業を深夜まで続けていると、ふと自分の人生の行き詰まりに似たようなものに感じられてくる。

 

やはり格ゲーだけでなく基礎をおろそかにして手癖だけでなんでもこなしていると、恋愛や人間関係や取引先との関係すら上手くいかないのではないか。劔楼閣が出ない紗夢と自分のうだつの上がらなさがダブって感じられて、切ない気持ちになる。このコマンドが綺麗に入力できれば、きっと人生も・・・そう考えだしたのが昨日の深夜3時。

 

結論、あまりゲームにハマり過ぎるのも考え物というもの。何を言いたいのかわからなくなってきたけど、今日の文章の意図としては久々に頭を使い、修練を経て、格闘ゲームを楽しめているよ。という事が言いたかっただけだった気がする。いやほんと楽しいです。はい。

 

そろそろCPUにボコされ続けるのもアレなので、PS4にグレードアップさせて、オンライン通信で対人からボコされたくなってきたなと感じた台風直撃の夜でした。