わがはじ!

めんどいオタクのブログ。同人誌もやってるよ。

普段と違う街でグダグダになるほど飲んだことについて

久々のゴールデン街、楽しかった。


先週日曜日。何年かぶりに「何でそんな飲んでしまったんだろう」というレベルの深酒をした。後悔はしているが、反省はあまりしていない。

 

普段の日曜であれば、僕は比較的保守的な人間なので、飲みに行ったとしても早々に家に帰る。真っ当な社会人生活を営み10年超、ましてや嫁も家に居ることを考えれば、月曜日からの出社に備え、早々に就寝準備を行う事こそ、日曜夜の最適解だと容易に理解できる。

 

まぁ、理解はしてても、人間はそれ以上に愚かだったりするんだよ。

 

この日は何だか楽しくなってしまったのだと思う。ずっと無駄にヘラヘラしていた記憶が強い。あまり記憶にないが、写真に撮ってもらった僕はやけにいい笑顔だった。

 

結果、帰路の電車では、途中の駅で下車し、トイレにしばらく籠る。帰ってからは、気持ち悪くてベッドの上で寝ていられず、妻の冷たい視線に見守られ、リビングの床で就寝。当然のごとく、月曜朝にまで響いてしまい「もう二度と酒なんて飲まない」というバカ酒飲みあるある感情に襲われた次第。

 

今回あまりオチも主張もない。数年ぶりにそこまで飲んでしまったほど楽しかったということで、せっかくだしそんな日の事をツラツラ書いていこうと思う。

 

 

普段僕は、山手線の極東、神田・秋葉原・上野辺りを拠点に飲み食いをしている。そうすると、中々新宿ゴールデン街なぞ行く機会はない。先週末はふと知人から「納涼祭やってるよ」と誘われて、なんのこっちゃ分からんけれども、1~2杯くらい飲むつもりで足を運んでみたわけである。

 

ゴールデン街で飲むこと自体、久々というレベルを通り越していた。もう7~8年は足を運んでいないように記憶している。楽しい街なのは分かるのだけれど、こんな人見知り野郎が一人でフラッと覗けるような場所ではない。

 

実際、僕も過去に何度かゴールデン街で飲むことに憧れた時期があり、ソロチャレンジしようとしたわけだが、結局どの店の前でもドアを開けるのが怖くなって、入ることなく横丁を何度かスルー。そこから踵を返し、新宿三丁目辺りのタイ料理屋に収まるというクソほど情けないムーブを3回はやった。

 

そんなこともあって、ゴールデン街自体が紹介制の飲み場という印象も強く、お高く留まった印象すらあった。そんな中、久々に開催されたという「納涼感謝祭」では、多くの店が協賛しており、スタンプラリー形式になっている。つまり、最初からフラっと入っては500円で1杯飲んで、スタンプ押してもらって帰るのもOKという、ある種、それぞれお店のお試しが出来るというテイストが強い。

 

そもそも、30代も半ばに差し掛かってくると、新宿という土地以前に、普段生息している秋葉原や上野においても、新しい店にまず行かなくなってくる。馴染みの店があるのだから、そちらに顔を出した方が自分も安心するし、行きつけの店の為にもなる。リスクとリターンを考えると、ついつい「いつもの店」に行ってしまう。

 

そんな安定を求める気持ちというのは、酒を飲んでいるうちに忘れてくるから不思議である。知人に唆され、おススメのお店をいくつか回ってみると、思った以上に楽しむことが出来た。勿論、いくつか店を回っている時点で、アルコールも相当量回っており、最早、敷居に対する不安など感じられる状態でなかったという話もある。

 

それでも、あの狭い区画の中で、豊かなバリエーションの飲み屋が密集しているという事実はやはり圧倒的である。サブカル、下ネタ、昭和テイストにと、数店回っただけでも、非常に居心地のいい店と出会えたりして、自分がいかに出不精になっていたかという事を再度実感させられた。また、ゴールデン街から少し場所を変え、もう数店素敵なお店を紹介してもらい、気づけばその日だけで7件のはしご。

 

まぁ、そりゃあ冒頭で書いた通り酩酊するわ。それでも、やはり普段と違う街だからなのか、知人と別れるまでは比較的シャキッとしていた記憶はある。ただ、別れた瞬間にはもうボロボロだったから、なんだかんだでアウェーの飲み場に気を張っていたのかもしれない。営業時代、客先との飲み会で無理をした後のようだなと、思い出しついでに少しほろ苦く感じたのは、多分普通にこみ上げた胃酸のせいだと思う。

 

コロナ禍があり、なかなか慣れない街で飲む機会も少なくなった。人によっては「そもそも飲みに行くなんて」という人もいるのだろうが、まぁ、飲み屋というものは往々にして行き場のない人が行くものであって、そんな行き場すら失うと、僕みたいな人間は結構本気でやってられなくなってしまう。人間強度が露骨に下がる。

 

そして、たまには違う街で飲むのも改めていいなと思った。当然の事ながら、店も客もそこに居る人の空気が違う。たかが狭い東京の中、更には山手線の東西の違いじゃねえか、と思われるだろうが、新宿を拠点にする人はそういう事情があって、秋葉原に居座る人はそういう性質がある。それぞれ固定の場で飲むことに、何か問題があるわけでもないのだが、たまに遠征でもして、そうした違いを味わうと、それはそれで酒が進む材料になる。

 

僕は相当人見知りするくせに、根本的に人が好きなので、店主と客の話を聴いているだけでも良い。酔っていれば、そこに応酬をしてみたりもする。すると会話が弾んだりして、どこの誰だか知らない相手と一瞬だけでも意気投合したりする。その感覚というのは、そういう雑多な飲み屋ならではだろう。ましてや、馴染みのない土地であれば発見も多い。そんな空気に乗せられて、ついつい吐くほど飲み過ぎた、というのが日曜の顛末。ダメだねほんと。

 

 

折角今回、納涼祭というお試しイベントを経験し、ゴールデン街にいよいよソロでデビュー出来るのでは。という期待感を自分に持ってみたものの、多分無理。だってイベントの日に来たくらいで、再度顔出したって言われてもな…みたいな反応されたら傷心で死んでしまう。

 

と言いつつも、出来る限りまた行ってみたいなとか思ってます。誰か連れてって。ということで、今日で8月も終わり。今回本当にネタがなかったので、諸々ネットに纏わる事でも書こうと思ったらまた極めて根暗な話になるので、敢えて夏の良い思い出を残してみました。

 

たまにはそういう日があってもいいと思います。今日はそんなところで。