わがはじ!

めんどいオタクのブログ。同人誌もやってるよ。

この春同人ファンに薦めたい「金腐川宴游会」というサークル

そろそろGWが近い。様々なイベントが目白押しなわけだが、こと同人オタにとってもなかなかスケジュールが詰まる時期でもある。コミティアやCOMIC☆1など大きいイベントから、ニッチなオンリーまで。その数、今週から5月の連休の終わりまで調べてみるとどう…

漫画村騒動から思う「印税を払う」オタクの習慣の重要性

すっかり春。いろんな世代の人が、新たな生活を始める季節である。それぞれの身分が変わり、弊社でも新卒社員が配属についたり。働きだすってどういう感情だったっけか。そんなこともすでに7年も前の話になり、自分の年齢を振り返ればアラサーっていうかも…

「道徳」の罠

年度末も年度末。本当に毎年1~3月というのは雲散霧消するかの如く、気づいたら終わっている。東京などでは、桜前線もそんな季節にせかされたように咲き、そして今週末には散ってしまうらしい。花見なんて全然行ってないや。ただでさえ儚い時期に笑い話の一…

稲村亜美事件から考える「群衆」と「自分」の距離感

もう落ち着いてきたが、最近ネットで話題になったニュースといえばこれだろう。「神スイング」で知られるタレントの稲村亜美氏が3月10日に神宮球場で行われたリトルリーグの大会開会式で始球式を務めた後、それを周囲で見ていた中学生がマウンドへなだれ込…

「アキバ」という街を読み解くために

3/24をもって営業を終了するかんだ食堂。この日も休日の昼から長蛇の列が見られた。 東京・秋葉原「かんだ食堂」が3月24日をもって閉店 約60年の歴史に幕 / 昼時の行列は別れを惜しむ人たち!? | ロケットニュース24 3月くらいになると、毎年のことだがそろ…

春はメンヘラようよう白くなりゆく頭が

ということで、ここのところめっきり暖かくなり。あれだけ寒い寒いと言っていたのがウソのように昨日は20度を超える気温となった。少しずつ身に纏う衣類も軽くなり、一般的には「いい季節になったね」とか「ようやく寒い冬を越せたね」なんて会話がなされる…

軍艦島で見た岡崎律子という作曲家の姿

日本国内でも、死ぬまでに行っておきたい場所というものはやはりあるものだ。 僕にとって、それは香川のうどん屋巡りだったり、あるいは世界遺産の平泉だったり。そして、それらと同様に長年に渡ってどうしても行きたかった場所がある。それが今回テーマとし…

『あたし、おかあさんだから』議論から見る「公」と「個」のバランス

なんだか東京も延々氷点下という気温が続き、立春だというのに寒い冬まっさかり。何かあたたかな話題を、とネット上を徘徊していれば案の定炎上案件に当たる。 気にかかったのは、タイトルにも上げた絵本作家・のぶみさんが作詞した『あたし、おかあさんだか…

『少女終末旅行』考察その②~『暇と退屈の倫理学』と併せて読む

またもやである。 先日、比較的長々と『少女終末旅行』という作品について書いた。非常に良作であったし、その物語性は現代日本における「生き方」に対して鋭い示唆を与えているのでは。というようなニュアンスで文章を書いたばかりである。その際の記事は下…

社畜を生み出す「日常」という信仰

首都圏の鉄道 雪で運休や遅れ(午後5時) | NHKニュース から ・大雪でも許されない我々社畜という存在 東京においても久々の大雪となった。一昨日午前から降り始めた雪は夕方~夜にかけて更に酷くなり都心においても積雪20cmを記録する程。いやはや、驚…

『少女終末旅行』を見て。今この国で生きる絶望と想像力について。

『少女終末旅行』©つくみず/新潮社 「少女終末旅行」第6話の先行カットが到着。ケッテンクラートの故障、そしてユーリの視界に飛び込んできたのは…(画像1/6) | WebNewtype より 正直そこまで期待をしていなかった作品に完全にいろいろ持ってかれたという…

「批評」と「批判・ヘイト」の違いを考える

インフルエンザが大流行とのこと。弊社もやはり例にもれず、各所で人が消え、その人が復活しては人がまた消えと、もはや職場がシャマラン監督の『ヴィレッジ』よろしくな世界感を醸している今日この頃。実際、僕も風邪をひいたので何も言えないのだけど、ち…

LGBT議論が解いていく「自分」という存在

いくつかの考え事が重なると、文章を吐き出すという傾向が自分でも分かってきた。一つの観点だとなかなか文章にならない。いくつかの関連する発想が重なったときに「これって一連の話じゃないか」と懇々と書き出す。今日もそんな引っ掛かりから、考え事を漏…

『ドキュメンタル』の下ネタは笑えるのか

うちのテレビは、寒い日だと調子が悪い。スイッチをつけても5分は画面が安定しない。電波の受信がうまくいっていないのだろう。この謎の不調を抱えたテレビは5年前にネットで購入、32型で2万円という破格の新品単価が功を奏して、いまだにメーカーすら判っ…

三十路とオタクと友人と孤独と

昨日は成人の日ということで、全国各所で成人式が執り行われていたようである。若いという事はそれだけで価値があるってもの。しかしながら、同時に年齢を重ねるという事も、また価値的ではないだろうか。そうなんだよ。価値的なんだよ。 日々のごとくツイッ…

合理性の先に待つ『ポプテピピック』という罠

©大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード TVアニメ「ポプテピピック」公式サイト 正月気分からなかなか抜け出せない。何をするにも虚脱感がのしかかり、結局ツイッターを眺めてはぼんやりと内省を繰り返す日々。そしてとうとう始まった問題作『ポプテピピック』…

オタクとして「消費者」を逃げないということ

全国的に2018年ということで、平成もいよいよ30年を迎えたらしい。気づけばどこもかしこも新年賀正ムード。そして、社会に身を報じる立場としては、すぐすぐ仕事始めが見えてきて、3月末に向けてのラストスパートが始まる・・・ そんな絶望的な現実について…

サブカルをもう一度~『母性のディストピア』を読んで~

長い事便秘気味だった文章を無理やり押し出した感も否めないが、とりあえず書き出してみる。 すっかり冬本番っていうか、もはや年末ていうかクリスマスだよね。そんな日に何を書き始めたのかと言えば「サブカルをもう一度」ってモテないにも程があるテーマな…

冬コミC93新刊告知『大怪獣サロン大特集/造型工房SIGMA×RINS 着ぐるみ工房対談特集』

朝起きるのが苦痛でしょうがない。もう本当に寒い。完全に冬。ということで、そんな12月も中旬に差し掛かる今日この頃。ようやく冬コミの新刊準備が終わったので、そのお知らせでもさせていただきます。以下新刊表紙と詳細でございます。 【タイトル】「’00/…

「or」と「and」の思考

さわやかな秋晴れの1日となった。それでも、今日も今日とて、根暗ぽい思考が過ってしまったため、滔々と書き始める。本来なら同人原稿も修羅場と化しており、こんなことに興じている場合じゃないのだけれど。もう書き始めてしまったものは仕方ないので、多…

企業の不祥事に抱く「安心感」

日本企業の不祥事やらが相次いでいる。昨今賑わっているのは神戸製鋼のデータ改ざん問題。その少し前には日産の無資格検査問題、新国立競技場建設社員やNHK職員の過労死、時間を少し前に戻せばタカタのエアバッグリコール、東芝の会計不祥事、電通の社員過労…

僕とアニラジとコミケ~アニゲマスター復活を受けて~

画像元:文化放送HP下記特番ページより 突然、サブカルクソオタクみたいなテーマで記事を書き始めたわけだけど。こんな事があったら、ちょっと僕も黙ってはいられないわけです。はい。 www.agqr.jp 放送開始から20年という時を経て、文化放送の土曜21~23時…

人は胃カメラ検査で性的に興奮できるのか

人が大人になる過程には、さまざまな禊(みそぎ)がある。何かしらの儀式と呼んでもいいだろう。例えば、セックスをし、童貞を捨てること。あるいは酒を飲むこと。社会人として働きだすこと。まぁ、つまるところ何でもいいのだけど、今日。僕は胃カメラを初…

あなたが10秒黙れば世界はだいぶマシになる

今日はできるだけ短めに。ふと最近思っているネットでの発言だったり、そういうことについて愚痴まじりに。 ネット上において、多少なりともSNSを活用する人なら理解できるかと思うが、自分の発言を読む人に対して、その短い内容から「本意」や「文脈」を伝…

『Wake Up,Girls!』を見て思った「アイドルを愛する」という事について

Wake Up, Girls! 総合公式サイト|WUG!ポータル より Green Leaves / Wake Up,Girls!製作委員会 昨日、ようやく『Wake Up,Girls!』を全話見終えたので、その思いを好き勝手語っていく。薦めたいので、ネタバレ少な目でエッセンスだけ書けるよう頑張ります。…

僕らは「自分を守るため」に正しさに堕ちていく

『人はなぜ宇宙人に誘拐されるのか?自我を形作る「意識」と「無意識」の並行システム』 竹書房 著:エリエザー・J・スタンバーグ 訳:水野涼 2017/7/6発刊 つい先週くらいまで、うだるような暑さに体も心もやられていたのだけど、気づけば徐々に涼しさの気…

そんなに言うなら評論島へ来いよ(個人的評論情報本15選)

ここ最近、毎回コミケやら同人誌の話題ばかりで飽きられている気もしているのだが。もう少しだけ我慢頂きたい。というのも、ちょっとまだ言いたいことがあるのだ。 今回のコミケ前こんなことを呟いたら、思いのほか拡散されてしまいなんだか複雑な心境だった…

異常、ということについて。

今年も例年の如く夏コミが終わり。弊サークルの新刊も想定以上に捌け、もうちょっと作っても良かったかななんて。毎度数量は読めないもので、せっかく遊びに頂いたのにお渡しできなかった方がいて反省材料も残ったり。また冬コミに再販も考えてますのでそう…

夏コミC92既刊のご案内

ということで、コミケまで一週間切りました。早いもんです。新刊の告知が済んだので改めてここで今回の既刊ラインナップをご紹介。新刊もなかなかあれだけど、まぁ既刊も大概アレなので、ぜひチェックしてみて下さいまし。 ①『'00/25 vol.6 特集:女装という…

ビットコイン、ブロックチェーンがわからなくて

気づけば世間は夏一色となっている。小学生は夏休みに突入、そしてロックフェスに花火大会に夏WFにコミケ。リア充もオタクもイベント盛りだくさんな時期となった。当方もコミケの準備はあらかた終えて、残りはPOP作成といった細かい作業を残すのみ。そして案…